沖縄に多いRC造の住宅で雨漏りする原因と対策

雨漏り対策

沖縄の住宅の多くは、木造ではなくRC造です。RC造の住宅は木造住宅によく見られる三角屋根ではなく、フラットな陸屋根であることが多いことが特徴です。

今回は、RC造の住宅で雨漏りする原因にはどのようなものがあるのか、対策とあわせて紹介していきます。

コンクリートのヒビ割れ

コンクリートは乾燥して収縮したり、地震の揺れや基礎の沈下によってヒビ割れたりしてしまうことがあります。コンクリートにヒビが入るとそこから内部に水が浸入してしまい、入り口とはまったく別の部分から水がしみ出す雨漏りが発生することがあります。内部の鉄筋がサビてしまうと膨張し、コンクリートが脱落する「爆裂」と呼ばれる症状が発生する危険もあるので、早めに対策が必要です。

対策:ヒビ割れを補修する

浅いヒビ割れの場合は、シーリング材を充てんすることで雨漏りを防げます。しかし内部まで深くヒビ割れているケースでは、ヒビが入った部分をV字やU字にカットしたうえでエポキシを注入し、モルタルで溝を埋めるといった補修が必要です。

屋上やベランダの防水層の劣化

陸屋根となっている屋上やベランダには防水層が施工されていますが、経年と共に劣化するため効果が落ちていってしまいます。ヒビが入る、防水塗装がはげるなどの症状が見られたら、雨漏りの原因となっている可能性があります。

対策:防水層をメンテナンスする

防水層が全体的に劣化している場合は、業者に再施工を依頼する必要があります。とくに屋上部分は紫外線と雨のあたりが強く劣化が激しいため、定期的にトップコートを塗りなおすなど早め早めのメンテナンスを行うことが重要です。

コーキングの劣化

外部サッシの周りや換気扇の排気口周りなど、コーキングが充てんされている箇所は多くあります。コーキングはゴムのような素材で隙間を埋め、雨の侵入を防ぐ役割をしていますが、経年劣化で硬化してヒビ割れたりはがれたりしてしまうと雨漏りの原因になります。

 対策:コーキングを打ちなおす

既存のコーキングが硬化して割れてしまっているときには、取り外して新しく打ちなおします。上からコーキング剤を重ね塗りする方法もありますが、十分な厚みを確保できないうえ既存コーキングと馴染まずすぐにはげてしまうことが多いため、基本的には打ち直しをおすすめします。

まとめ

RC造の住宅は、ヒビ割れや防水層・コーキングの劣化などが原因で雨漏りが発生することがあります。雨漏りが構造部分に及んでしまうと、鉄筋がサビて爆裂が起こるなど建物に深刻なダメージを受ける可能性があるため早めに対策することが重要です。とくに屋上部分の防水層の劣化は、普段目に見えないので気がつきにくいため、定期的に点検を行いましょう。