おうち時間が増え、自宅での暮らしをより良いものにしたいとリフォームに関心が集まっています。
「経年劣化で悪くなった部分を修繕したい」、「省エネ設備を取り入れてお得な生活がしたい」と理想は様々ですが、リフォーム工事にはある程度まとまった資金が必要です。
お得にコストを抑えてリフォーム工事をするために、リフォームのローン選びは重要です。リフォームローンの新規契約を検討している人も、すでに住宅ローンを組んでいる人も、種類や選び方のポイントを抑えておけば、ご家庭に合ったリフォームのローンの組み方を見つけられますよ。
お得にリフォーム工事をするために、減税制度も合わせてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
リフォームでローンを組むときに使えるローンの種類は2つ!
理想のお家を手にするためのリフォーム工事には、ある程度まとまった資金が必要です。自己資金が足りない人は、ローンを上手く活用しましょう。
リフォーム工事で組むことができるローンは、2種類ありますよ。
リフォームローン
リフォームローンは、リフォーム工事のために利用できるローンを指します。自宅の増改築や改装、水回りの回収・交換、住宅設備の追加導入といった用途で使用できます。
リフォームローンにも種類は複数あり、金利や担保の有無、返済方法によってタイプが変わります。ご家庭に合ったタイプのリフォームローンを見つけましょう。
リフォームローンと住宅ローンの違いは?
新築工事のためのローンといったイメージが強い住宅ローンですが、条件を満たせばリフォーム工事の場合でも利用が可能です。
リフォーム工事のみで新規の住宅ローンを組むことはできませんが、借り換えや追加融資を受けることで、リフォーム資金を工面できます。
リフォームローンと住宅ローン、両者の違いは次の3点です。
・借り入れの上限額
・金利
・審査の難易度
リフォームローンは審査が比較的簡易であるため、借り入れの上限額が少なく、金利が高いことが特徴です。
対して、住宅ローンで追加融資を受ける場合は、住宅ローンの低い金利でリフォーム費用を借り入れできることから、利息の負担が軽くなります。ただし、住宅ローンのリフォーム審査は、リフォームローンに比べて難易度が高いことや審査に時間がかかることを理解しておきましょう。
リフォームローンはどう選ぶ?選び方のポイントを押さえよう
リフォーム工事を行うにあたり、借入額が少なく短期間で返済可能な場合は、住宅ローンよりもリフォームローンがおすすめです。
リフォームローンにも複数種類があります。選び方のポイントを抑えて、無理のない返済計画を立てましょう。
金利で選ぶ
リフォームローンの金利は、2種類あります。
・変動金利…市場に合わせて金利が上下
・固定金利…金利が一定で変わらない
金利についてどちらを選ぶか迷う人は、借り入れ額と返済期間を目安にしましょう。日本ではここ数年低金利が続いています。
借り入れ額が少額で、短期間で返済が可能な人は、利上げによるリスクが少なく済むため変動金利がおすすめです。
対して、固定金利の場合、金利上下のリスクを回避でき返済計画が立てやすいことが特徴です。急激な金利上昇の対応が難しい人は、固定金利を選ぶのがよいでしょう。
担保の有無で選ぶ
リフォームローンは、無担保型と有担保型の2種類があります。
無担保型の場合、担保の設定がないため、借り入れ上限額が低く設定されています。また金利も高く、返済期間が短いという特徴があります。
有担保型は、担保を設定するため多くの金額を借り入れでき、金利が低いことが特徴です。ただし、審査の難易度が高く、審査に時間がかかること、手続きが煩雑であること、担保を失うリスクが伴うことから、よほど高額な費用を要しない場合は利用は避けた方がよいでしょう。
返済方法で選ぶ
返済方法もリフォームローン選びの大事なポイントです。リフォームローンの返済方法は、2つです。
・元金均等返済…元金と利息の合算を毎月一定で返済する
・元利均等返済…毎月の元金に金利を上乗せして返済する
元金均等返済は、元金の返済を早く済ませることで全体の返済額が抑えられます。その反面、当初の返済額が大きい点がデメリットです。
対して、元利均等返済は月々の返済額が一定になるので、返済計画を立てやすいのが特徴です。ただし、元金の返済ペースが元金均等返済に対して遅いことから、利息負担が大きい点がデメリットです。
リフォームのローンを組むなら!お得にリフォームしよう
リフォームをするのなら、少しでも費用を抑えたいですよね。最後にお得にローンを組む方法と活用できる減税制度をご紹介します。住宅ローンの契約状況やリフォーム工事の施工内容によっても適用条件が変わりますよ。
住宅ローンとセットでお得に!
リフォームローンを組む予定の人の中には、すでに住宅ローンを組んでいる人も多くいると思います。リフォーム資金を住宅ローンと同じ金利で借り入れできれば、リフォームローンを新規で契約する場合と比べて返済額を抑えることができます。
また、長期の返済期間を設定できることや契約が1本になって手続きの手間を省けるのも嬉しいポイントです。ただし、審査基準が厳しく審査期間が長いことから早めの準備が必要です。また、取扱のない金融機関もあるので注意しておきましょう。
減税制度も上手く活用!
リフォーム工事を行う場合、条件によっては減税制度の対象となります。
・住宅ローン減税
住宅ローンを利用してリフォームする場合、一定条件を満たすことで住宅ローン残高の1%分の所得税控除を受けることができます。最長10年間控除が可能で、年間控除額は最高40万円なので、最大で400万円も控除を受けられますよ。
・投資型減税
自己資金、または5年未満で返済できるローンを組んで対象のリフォームを行う場合、バリアフリー工事や省エネのための工事、耐震工事などは、工事費用の10パーセントが所得税から控除されます。控除対象額は、施工内容によって様々なので、施工前に事前に調べておきましょう。
まとめ
リフォームで使えるローンの種類とローンの選び方のポイントを解説しました。借り入れ方法や金利、返済方法など選ぶローンの種類によって、全体の返済総額が大きく変わります。各家庭に合ったローンを選び、無理のない返済計画を立てましょう。
リフォーム工事の過程では、資材が足りなかったり施工期間が延長したり、想定外の事情で当初の見積もりより資金が必要になる場合があります。ローンを上手く活用して、余裕のある資金計画で理想の住宅を築きましょうね。