日本の住宅には、車を停めるスペースに「カーポート」が設置されているケースが多いですよね。
雨に濡れることなく車の乗り降りができるので、非常にありがたい設備であると言えます。
しかし、雨に濡れないというメリットの他にも様々なメリットを得ることができますし、いくつかのデメリットがあることもまた確かなのです。
カーポートの設置を検討している人は、このメリットとデメリットを良く理解した上で購入するかどうかを判断しましょう。
この記事では、そんな「カーポートを設置するメリットとデメリット」について解説していきたいと思います。
カーポートを設置するメリット
それでは、まず「カーポートを設置するメリット」を挙げていきましょう。
カーポートがあるだけで車にまつわる複数の環境が改善されます。
車へのダメージを軽減しきれいに保てる
カーポートのない場所に車を停車しておくと、雨はもちろん雪や紫外線、鳥のフン、場合によっては「ヒョウ」などによって車はダメージを負ってしまったり汚れたりします。
外部からダメージを負ってしまえばボディの塗装にも悪影響で、劣化も早まりますよね。
さらに、汚れやすければ洗車も頻繁に行わなければなりません。
車をカーポートに停車しておくだけで、多くのダメージから車体を守り、きれいに保てるようになるのです。
また、雪の多い地域では朝起きると車が雪で埋まってしまい出掛けるために車とその周辺を除雪しなければならないですが、カーポートがあればそういったリスクも大幅に軽減できます。
フロントガラスが凍らない
真冬の季節で、朝いつもと同じ時間に車に乗り出勤しようとしたものの、フロントガラスが凍っていてなかなか出発できないといった経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
気温の低くなりやすい地域の人は、冬の間毎日このような悩みを抱えることになります。
しかし、カーポートを設置しているケースでは、フロントガラスが凍りにくくなります。
なぜならば、「地面から大気中に放出される熱をカーポートが抑えてくれるから」です。
カーポート内に熱が溜まり、車のガラスが凍りにくくなるのです。
直射日光を大幅に軽減できる
直射日光が直接車に当たると、一気に車内の温度が上昇してしまいます。
すべての時間守ることはできませんが、太陽が真上に来ている最も日差しがきつい時間帯に車を直射日光から守れるというのは、かなり大きなメリットであると言えるでしょう。
7月~9月の日中は、車に入った瞬間にありえないほどの高温でかなり体にこたえますが、カーポートがあれば大幅に不快感を軽減することができるのです。
また、直射日光が当たる時間が少ないので、車のボディへのダメージも軽減できます。
景観も良くなりいろいろな作業がしやすくなる
カーポートがある住宅は、それだけで景観がUPしますよね。
近年では特にデザイン性の高いカーポートも多くなってきているので、非常におすすめです。
また、日常のちょっとした場面でも役に立つことが多くなります。
外で何か作業する時にカーポートの下で行えば直射日光を避けることができますし、子どものビニールプールを置くのにも適しています。
近所の人と外で立ち話をする際も、快適に過ごせますし、急な雨も防ぐことができるのです。
カーポートを設置するデメリット
ここまで挙げた通り、カーポートにはメリットが多いので設置を検討すべきですが、いくつかのデメリットがあるのも確かなので、それらもしっかりと考慮しましょう。
柱があるので駐車スペースが狭くなる
カーポートを設置する場合は、必ず柱が必要となります。
それゆえに、駐車スペースがそれまでよりも狭くなってしまうのです。
今まで大まかにバックをしても簡単に停めることができたものが、ミラーを見て慎重に停めなければならないというのは、人によってはデメリットと感じるかもしれません。
カーポートに面する部屋が暗くなる可能性
カーポートは直射日光も防いでくれますが、角度によっては隣接する部屋を暗くしてしまう可能性があります。
すべての時間帯ではないので大きなデメリットではないですが、気になってしまう人もいるかもしれません。
台風などの災害で屋根が飛ばされてしまうリスク
カーポートには、「耐風圧強度」といったものが設定されています。
ちょっとした風では飛ばされることはありませんが、台風や強い突風の際は、カーポート本体が倒壊しないように屋根が外れるように設計されているのです。
外れてしまったカーポートの屋根が車に当たったり、近所の庭や道路などに飛んで行ってしまう可能性があるというのは、デメリットであると言えるかもしれません。
まとめ
今回は、「カーポートを設置するメリットとデメリット」について解説してきました。
雨を防ぐだけでなく、他にも多くのメリットがあるということがお分かりいただけたかと思います。
多少のデメリットがあるのも事実ですが、それでも圧倒的にカーポートがあることのメリットの方が大きいと言えるでしょう。
ぜひ設置できるスペースがあるご家庭ならば、検討してみてはいかがでしょうか?