屋根の周りを取り囲むように取りつけられている「雨どい」を、普段意識して見る人はほとんどいません。そのため気がついたときには劣化して、その役割を果たせなくなっていることがあります。
地味ながら大切な働きをするのが雨どいです。台風シーズンに備えてできる、雨どいのチェック方法を紹介していきます。
雨どいの役目
雨どいは、屋根を伝って流れてきた雨水が、家の壁や基礎に流れる前に受け止めて、地面や排水に流す役割があります。雨どいがなければ壁に水が伝って劣化したり、場合によっては家の構造までも傷めてしまったりする可能性があります。そのため雨どいに問題がないかは、定期的に点検することが大切です。
晴れた日にする雨どいのチェック
まずは晴れた日に見ておきたい雨どいのチェックポイントを3つ紹介します。
ヒビや割れがないか
まずは雨どいにヒビが入ったり、割れたりしている箇所がないかを見て回りましょう。ヒビがあるように見える箇所は、雨が降っている日に再度確認します。
雨どいがゆがんでいないか
雨どいは劣化してくるとゆがみが発生することがあります。雨どいが変な方向にゆがんでいないか、目視で確認してまわります。
金具が固定されているか
雨どいは1本の長さが3m以上あり、途中を何カ所か金具で固定されています。雨どいを留めている金具が外れていると、台風の強風であおられ雨どい自体が外れて吹き飛んでしまうかもしれません。大きな事故につながる可能性があるので、注意深く確認しましょう。
雨の日にする雨どいのチェック
雨どいは雨の日に活躍するものなので、雨の日にしか発見できない異常もあります。雨が降っている日に、チェックしたいポイントは以下の2つです。
雨どいの傾きに異常はないか
雨どいには勾配がついていて、縦に設置されている竪樋(たてどい)に雨水が集まるように設置されています。傾きが逆になっていると雨水が正常に流れず、反対から水があふれてしまいます。雨どいが受け止めた水が、正常に流れているか確認します。
詰まりが発生していないか
竪樋が詰まっていると、雨水が下に流れず上からあふれてしまいます。竪樋の下から正常に水が流れているか、上から水があふれていないかをチェックしておきましょう。
まとめ
雨どいは目立たない存在ですが、家を守る重要な役目をしています。台風では強風や大雨が予想され、雨どいに異常があるとその役目を果たせません。晴れた日と雨の日の2回に分けて、雨どいに異常がないか確認しておきましょう。
なお辰技建では雨どいの修理・交換などのご相談も承っております。もし異常が見られたときには、お問い合わせしてくださいね!