スレート屋根の塗り直しは築後10年が目安!劣化する前に塗り直そう

陸屋根が中心だった沖縄の住宅にも、採用されることが増えてきたのがスレート屋根です。しかし沖縄の強い紫外線はスレート屋根には過酷な環境であり、定期的にメンテナンスを行わないとどんどん劣化が進みます。

そこで今回は、スレート屋根の塗り替えの目安や注意点を紹介します。

スレート屋根は定期的に塗り直しが必要

沖縄で少しずつ増えてきているスレート屋根は、セメントと繊維質原料から作られた屋根材です。コロニアルやカラーベストといった商品名で呼ばれることも多く、コンクリート造ではないパネル式や最近増加している木造の家などで屋根材として見られるようになりました。

スレートは素材自体に防水性がないため、表面の塗装が劣化してしまうと水分を吸い込み、乾燥と膨張を繰り返すうちに割れやヒビが発生します。そのため塗装が劣化しないうちに塗り直しが必要で、そのタイミングは築後10年といわれています。

スレート屋根の塗り直しで使われる塗料の種類

スレート屋根の塗り直しに使われる塗料はいろいろな種類がありますが、主に使用されるのは以下の3種類です。(カッコ内は耐用年数)

・ウレタン塗料(約8〜10年)
・シリコン塗料(約10〜15年) 
・フッ素塗料 (約15〜20年)

一般的に耐用年数が長いほど効果になりますが、その分寿命は長くなるのでメンテナンスのサイクルは長くなります。塗料を選ぶときには、長い目で見て判断することが大切です。

スレート屋根の塗り直しは縁切りが必要

スレート屋根は、薄い板のような屋根材を重ね合わせて張っていきます。そのためそのまま塗装してしまうと、屋根材と屋根材の重なった部分が塞がってしまい、隙間から入った水分や結露で出た水分を逃がすことができません。

そうすると屋根材が急速に劣化したり、雨漏りが発生したりするので、重なった部分にタスペーサーと呼ばれる部材を挟むなどして「縁切り」の作業が必要です。スレート屋根になじみがない塗装業者に依頼すると、縁切りをしてくれないところもあるので注意するようにしてください。

まとめ

陸屋根にしてもスレート屋根にしても、沖縄の強い日差しは屋根に優しくありません。塗料の寿命は10年前後のものが多いですが、それよりも早く劣化してしまうことも少なくないので、屋根塗装は定期的にメンテナンスが必要です。

とくにスレート屋根は、沖縄の高温と強い紫外線で劣化が進みやすいので、早め早めに塗り直しを検討するようにしてください。