洗面所をバリアフリーにリフォームする5つのポイント

家のなかでバリアフリーを進めていくときには、利用頻度の高い場所から優先的に改善していくと効果的です。トイレや洗面所、お風呂場などの水回りは、毎日使用する場所なので、最優先でバリアフリーリフォームを進めましょう。

今回は水回りのなかから、洗面所のバリアフリーリフォームについて、ポイントを5つ紹介します。

滑りにくい床材にする

高齢になると、骨が弱くなるため、転倒しただけで骨折の危険性が高まります。自立歩行できる高齢者がいる場合には、水を使用する場所の床材は、滑りにくいものに変更するのがおすすめです。車イスを使用する場合には、タイヤとの摩擦に強い床材を選びましょう。

出入り口の段差をなくして間口を広くとる

段差につまずきやすい高齢者のために、そしてやがて車イスを使用することまで想定して、入り口の段差をなくすことも必須です。車イスが通るためには、間口は800mm〜850mm程度は確保するようにしてください。リフォームとあわせて引き戸にしておくと、車イスを利用していても、自分で開け閉めしやすくなります。

水栓のカランをワンハンドルのものに代える

ひねってお湯を出すタイプの蛇口は、手首の力が弱くなる高齢者には使いづらくて負担です。レバーの上下で水を出したり止めたりできる、ワンハンドルのものに取り換えましょう。左右に動かすことで温度を調節できるため、取り扱いが楽になります。

洗面台の高さを工夫する

洗面台の高さは、使う人によって快適な高さが異なります。身長が高ければ腰を曲げるのが負担になり、反対に腰が曲がってきた高齢者には、高い洗面台は使いづらくて苦痛です。高齢者の使いやすい高さに合わせるか、昇降機能付きの洗面台に入れ替えてもいいでしょう。

座って使える洗面台にする

車イスを使うようになると、洗面台の下に足元がすっぽり入るスペースを確保しないとカランに手を伸ばすだけでも大変な負担がかかります。通常の洗面台は、洗面ボウルの下がキャビネットになっていますが、足元にスペースを設けたものも販売されています。専用のものは、奥行きも500mm程度と通常よりも短く設計されているので、水栓まで手が届きやすいこともポイントです。

まとめ

高齢になると、蛇口をひねるなど、私たちが無意識に行っている動作がとても負担になります。リフォームするときには、今は自立歩行ができている高齢者も、やがて車イスになる可能性まで考慮して一気に進めたほうが、結果的にコストダウンにつながることも。辰技建では、洗面所のリフォームの相談にも応じていますので、どうぞお気軽にお問い合わせをしてください。