大きな台風が続いていますが、ご自宅に被害を受けてはいないでしょうか。とくに近年は沖縄でも屋根にスレートを採用する家が増えてきているため、台風によってスレートがずれたりはがれたりする被害を受けることがあります。
今回は、台風でスレート屋根に被害を受けたときのリフォームについて紹介します。
そもそもスレート屋根とは?
本来のスレートは、ヨーロッパなどの寺院で使われる天然の粘土板岩を使用する屋根材で、非常に高価なものです。代わりに日本では、セメントを高温下で整形して着色する「化粧スレート」を使用します。「コロニアル」「カラーベスト」などの商品名で呼ばれることもあります。軽量でカラーバリエーションが豊富なため、陸屋根が多かった沖縄でもスレートを使用する、洋風なおしゃれな家が増えてきました。
スレート屋根は浮きがあるとズレたりはがれたりする
スレート屋根は、経年劣化でだんだん塗装が落ちてきてしまいます。塗装が落ちると水が浸みやすくなり、給水と乾燥を繰り返すことで弱りスレートとスレートとの間に隙間がすく「浮き」が発生します。浮きは台風などで猛烈な風を受けた場合の、ズレやはがれの原因になるため注意が必要です。
台風でズレたりはがれたりしたときには一部補修工事を依頼
台風による強風で、スレートにズレやはがれ、あるいは割れなどが発生したときには、部分的に張り直すだけで問題がないケースも多くあります。スレート屋根を張るときには下に防水シートを敷き込んでいるため、シートが劣化していなければ一部がはがれたからといってすぐに雨漏りするわけではありません。
割れたものは新しいものに交換し、ズレたものはもとの位置に戻して、コーキング材などでしっかり張り直せば大丈夫です。しかし全体的に劣化が進んでいる場合には、全体的な補修を検討する必要があります。
全体的な劣化は塗装や張り直しを検討
スレート屋根が全体的に劣化していることにより、大雨でじわじわと水が染みこむような場合には、屋根を再塗装するのが効果的です。スレートが色あせしてきているようなら、劣化が進んでいることが考えられます。
一般的にスレート屋根の寿命は15〜20年と言われているため、色あせ以外にひび割れが多い、天井に雨漏りのシミがある、コケやカビが発生しているなどの状況が見られる場合には、葺き替えを検討しましょう。屋根からの雨漏りは、構造部分に達した場合は家全体の耐久性を落としてしまう可能性があるため注意が必要です。
まとめ
台風や大雨のあとには、スレート屋根にも異常がないかをしっかり確認するようにしてください。ヒビや割れなどを発見した場合には早めに補修を依頼し、あわせて全体の劣化状況を確認してもらうのがおすすめです。
辰技建では、台風被害に遭った家の補修に関する相談も受け付けています。困りごとがございましたら、どうぞお問い合わせをしてください。