屋根は普段目の行き届かない場所にあるので不具合があっても気付きにくいですが、日々風雨にさらされているため劣化しやすい部分であり、定期的にリフォームしておかないと大規模な修繕工事になってしまうこともあります。
リフォームによって綺麗にする方法には「塗り替え」「重ね葺き」「葺き替え」「葺き直し」の4つの工法があり、それぞれに特徴があるため自宅に適したリフォーム方法を選ぶことができます。
一番簡単なものが「塗り替え」で、文字通りペンキで塗装しなおす方法です。壊れているわけではなく色あせているという程度の場合におすすめで、他に比べて費用も安く工期も短いことが特徴です。
施工の前には高圧洗浄機を使用して汚れを落とし、下塗りと上塗りの双方を行うもので、一般的には10年毎に行うことが推奨されています。
「重ね葺き」は「カバー工法」とも呼ばれるもので、現在の屋根の上に新しい屋根を被せる方法です。
元の材料を撤去せずに遮熱性や断熱性など天候の変化に耐久性のある素材を使用できることや、廃材が少ないため比較的安価にリフォームできること、工期も短期間であることなどが特徴ですが、その一方で野地板などの下地はそのまま使用するため、下地が劣化している場合には適さない工法です。
更に、家全体の重量が増えるため、耐震性を考えるとやや不利になるかもしれません。
「葺き替え」は既存の屋根を取り外して新しいものに取り換える工法で、野地板の修理や交換も併せて行えるため下地が劣化している場合におすすめの工法です。新しい素材を自由に選べることがメリットですが、葺き替えによるリフォームは4種類のなかでも一番高額となる工法で、使用する素材や形状によっては数百万円という金額になることもあります。また、工期も2週間前後が必要となるため、時期を考えて施工する必要があります。
「葺き直し」は葺き替えと同じ工程となる工法ですが、元の屋根材を再利用することが大きな特徴です。このため費用を抑えながら下地の修理や交換を行えることが特徴ですが、下地の破損や劣化が激しい場合には適さない工法で、特殊な瓦を使用している場合や現在使用している瓦が生産されていない場合は別の瓦を使用しなければならないため見た目に違和感が出ることがあります。瓦を撤去するなど災害対策として家の軽量化を図る場合や見た目をしたいと言う場合には不向きなので、この場合は葺き替えや重ね葺きを選ぶようにしましょう。
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