浴室を在来工法でリフォームするときのタイル選びと注意点

浴室のリフォームには、「在来工法のリフォーム」と「ユニットバスのリフォーム」の2種類の工法があります。

在来工法の浴室は、昔ながらのタイルの浴室を想像していただけるとよいでしょう。一方ユニットバスは、ホテルなどのように工場ですでに作られた部品を組み立てるものです。

近年内地ではユニットバスが主流ですが、沖縄では浴槽につかる習慣がないため、とくに一軒家などでは在来工法で浴槽のない浴室がまだ多くあります。

そんな在来工法の浴室をリフォームするときには、どんな注意点があるのでしょうか。

部分補修をするか全面貼り替えをするかの判断

タイルの一部のみが欠けたりはがれたりしている、あるいはヒビが入っている場合には、部分的に補修するだけで済む場合も多くあります。部分補修をする場合には、補修する部分のタイルを下地が見えるまではがし、新しいタイルを貼り付けてからしっかりと目地を埋め直せば終了です。

しかしもしタイルが浮いている、あるいは下地までひび割れしているような場合には、下地に水が入り込んでもろくなっている可能性があります。このような場合には下地からやり直すために、いったんタイルをすべてはがしての全面リフォームが必要です。

浴室リフォームに使用するタイルの選び方

浴室をリフォームするためのタイルを選ぶときには、壁と床に分けて考えます。

まず浴室の壁は、お手入れのしやすさを考えた場合、釉薬(ゆうやく)加工された内装用の陶器質タイルを選ぶのがおすすめです。そして床には滑りにくくするために、釉薬がぬられていない表面がザラザラした磁器質やせっ器質の床タイルから選びましょう。

タイルの大きさについては、目地を減らすためにできるだけ大きなものを選ぶのがおすすめです。タイルは小さければ小さいほど目地が多くなりますが、湿度が高い浴室ではカビやすく、掃除が大変になるため避けた方がよいでしょう。

また浴室のタイルを選ぶときには、黒っぽい色を避けることもポイントです。沖縄の水は硬度が高く、蛇口などもすぐに石灰などがついて白くなってしまいます。タイルが黒っぽい色の場合には、白いザラザラしたウロコがついて目立ってしまうため、白っぽい色を選んでおくのがおすすめです。

なおタイルにウロコがついてしまうと、落とすのが大変になります。家族で最後にシャワーを浴びた人が、ガラス用の水切りなどでタイルの水滴を落としておくことを習慣にすると、ウロコがつきにくくなるのでぜひ試してみてください。

まとめ

浴室を在来工法でリフォームするときには、壁と床のそれぞれに適したタイルを選ぶことが大切です。

浴室のタイルが浮いている、あるいは一部がはがれて気になっているような場合には、ぜひ私たち辰技研にご相談してくださいね!