生活していてうっかり壁に穴が開いてしまうようなこともあります。どのように補修をすればよいか、どこに依頼したらいいのかなどをまとめました。
壁穴は衝撃に弱い
住宅の壁は一般的にはプラスターボードと言われる石膏でできた不燃の板の上に壁紙を貼って仕上げてあります。強い衝撃を受けると割れてしまうくらいの硬さになります。
壁穴を放置すると
〇穴が今よりももっと大きく広がっていく
〇虫などが巣を作ってします
〇火災が起きたら火が回りやすい
〇害虫が入りやすくなる
主にこのようなことが考えられるため、放置しとくのはおすすめできません。時間がたってしまうと修理費用も高額になってしまうことも考えられます。
壁穴の大きさにより違う補修
〇直径1センチ以内の壁穴
簡単な方法は、穴の開いているところにシールを張ることです。壁紙のミニシールなど壁穴補修用シールはホームセンターなどで売られています。
ただし、貼った箇所が目立たないようにしなければなりません。壁紙の下の穴にパテを埋めてから壁紙をはるというやり方もあります。費用は1000円程度で済むことも。パテを埋める場合は、壁紙をきれいに貼るための道具も必要になるため3000円以内で済みます。
〇直径5センチくらいの壁穴
直径5センチくらいまでならホームセンターで売られている壁穴補修用メッシュシートで簡単に補修することができます。
穴の周りの壁紙を大きくカッターで四角く切り込みを入れて剥がします。メッシュシートをあて上からパテを盛ります。パテが乾き、紙やすりで表面を均し、壁紙を合っているもので貼れば出来上がりです。費用は道具を含めて5000円程度です。
〇直径10センチくらいの壁穴
直径10センチくらいの大きさになると、補修キットでは直せなくなります。壁穴の周りのクロスを大きく四角く切り剥がして穴の周りのプラスターボードも四角く切ったうえで、切り取った部分に大きさを合わせたプラスターボードをあてがいましょう。そして隙間やねじ穴にパテを埋めてパテが乾いたあとに紙やすりなどで表面を均し、壁紙を貼れば完成します。費用は道具をいれて1万円以内くらいで済みます。
〇細い切れ込み壁穴
簡単に補修できるのは、切れ込み部分の上からシリコン剤をうつことです。使う道具は、シリコン剤、コーキングガン、養生テープなのでホームセンターなら3000円くらいでおさまります。しかし、壁紙の上からシリコン剤をうつため、壁紙の劣化した分の色の差がでることもあるので、一度壁紙を剥がして壁の継ぎ目部分をパテ補修してから壁紙を貼り戻すときれいに直すことができます。
業者に依頼して直す場合
壁穴は小さなものであれば自分で補修することもできますが、きれいに直すためには業者に依頼するのもおすすめです。材料が必要になったり、手がかかったりということもあるので業者に任せたほうが楽であるとも言えます。失敗するのが嫌な人はそのほうがよいでしょう。
業者の補修でかかる費用
一般的な壁穴補修を業者に依頼した場合の費用は、材料費と出張費、工賃などがかかりだいたい2万円〜10万円くらいが相場になります。壁穴の大きさなどにより費用も変わってきます。業者の場合は、道具を自分で購入して揃えることもしないでいいし、材料も安価で手に入る場合が多いため、出張工賃を含めても比較的安価で対応してもらえることが多いです。プロの手で仕上げてもらうと安価で対応してもらえるのならよい選択になります。
賃貸マンションなどの物件の場合
賃貸などで壁穴が開いてしまった場合は、壁穴の程度によって自分で修繕することもできますが、勝手になおしてしまうと、契約違反などになる可能性もあるので注意してください。