高齢者を家に迎え入れた、あるいは自分が高齢になることに備えて、階段に手すりの取り付けなどを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。階段を安全に上り下りできるようにするには、どのような方法があるのか気になる方も多いでしょう。
今回は、安全な階段にリフォームするにはどのような方法があるのか、リフォームするときに知っておきたいポイントを紹介します。
階段の種類
まずは一般住宅でよく見られる階段の種類を確認しておきましょう。
①直線階段
下から上までまっすぐで、途中で折れ曲がっていない階段を指します。スペースを取りませんが、あまりに狭い場所に設置すると勾配が急になり危険なため注意が必要です。
②かね折れ階段
途中でL字型に折れ曲がっている階段です。折れ曲がった部分に踊り場ができるため、万一のときでも一気に階下まで転落しないため危険度は下がります。
③折り返し階段
かね折り階段とは異なり、U字型に180度折れ曲がる階段です。やはり階下までの転落を防ぐため、安全性は高まることがポイント。かね折り階段よりも広いスペースが必要です。
安全な階段へのリフォーム方法とポイント
それでは上り下りが安全な階段へのリフォームの方法とポイントを紹介します。
①手すりを設置する
もっともコストがかからず手軽にできるのは、階段に手すりを取り付けることです。2000年以降に建築された住宅では、階段には手すりの設置が義務づけられていますが、それ以前に建てられた家では手すりのない家も多くあります。
手すりはなるべく継ぎ目が少なく、可能であれば両端に取り付けるのが理想です。また握りやすい形状・太さのものを、実際に握ってみて選ぶようにしましょう。手すりの高さは階段の段鼻から75cm、踏み面の真ん中から80cm程度が目安です。
②滑り止めを施工する
手すりの設置とあわせ、階段に滑り止めを施工するとさらに安全性が増します。滑り止めは、ホームセンターなどでシールタイプのものが販売されているので、DIYでの施工も可能です。しかしめくれや反りが心配な場合には、建築資材用のしっかりした滑り止めの施工をリフォーム会社に依頼して、ビスなどできっちり止めてもらうと安心です。
まとめ
家庭内での階段からの転落事故は、場合によっては大けがにつながります。特に高齢者がいる家庭では、できるだけ安全に上り下りできる工夫を考えるようにしましょう。
辰技建では、階段の手すり設置などのご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせをしてください。