キッチンのシンクの上に、天井から吊されるように取り付けられている棚を「吊り戸棚」といいますが、有効利用できていますか?
お正月などで使う重箱や、結婚式の引き出物など、普段あまり出番がない物ばかりが入っているご家庭も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな吊り戸棚を便利に使えるようにする、「昇降式吊り戸棚」をご紹介します。
昇降式の吊り戸棚ってどんなもの?
キッチンのシンクと天井の間にある吊り戸棚は、シンクの上の空間を有効活用する便利な戸棚ではありますが、高くて使いにくいのが難点です。なんとか扉に手が届いても、目線よりも上にあるため中になにがあるのか見えづらく、入っている物を取り出すのにも苦労します。
そのため広いスペースはあるけれども、普段使わない物ばかり詰め込んでしまって、結局はムダなスペースになってしまっていることも多いでしょう。
そんな吊り戸棚のデメリットを解消するのが、昇降式の吊り戸棚です。昇降式の吊り戸棚は、戸棚の位置を変えることなく、扉の中に収納した戸棚を手前にひっぱり下ろして使います。
吊り戸棚を昇降式に変えることで、どんなメリットがあるのか見てみましょう。
昇降式の吊り戸棚にはどんなメリットがあるの?
吊り戸棚を昇降式のものにすると、棚を引き下ろすことで目線の位置まで下げられるため、中が見やすく収納が楽になるのがメリットです。一般的には50センチほど棚の位置が下がるので、身長が低い方でも踏み台を使うことなく中の物を取り出せるようになります。
そして物を入れたあとには、棚が扉の中にスッポリ戻るのもポイントです。吊り戸棚の位置自体は変わらないため、シンクの上のスペースが狭くなることもありません。
また昇降式の吊り戸棚には、手動式と電動式があるのも特徴です。電動式を選んだ場合には、中に重い物を収納しても棚の上げ下げに力がいらず、高齢の方でも楽々物が取り出せます。
あるいは中が水切りになったタイプなら、流しに水切りカゴが不要になって、キッチンをすっきり使えるようになるのでおすすめです。扉を閉めると温風が出てきて、食器を乾燥してくれる乾燥庫タイプもあるので、予算に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
キッチンの吊り戸棚を昇降式に取り替えると、一気に使い勝手がよくなるのでおすすめです。
吊り戸棚を昇降式にするのは、新築のときだけではなくリフォームでも可能です。今の吊り戸棚の収納に困っている場合には、昇降式の吊り戸棚へのリフォームも検討してみてくださいね。