「屋根の耐用年数って?」
「屋根の種類で耐用年数が違う?」
「屋根の耐用年数について知りたい」
これらのお悩みを解決します。
屋根の耐用年数の目安について、知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、屋根の耐用年数を種類別に紹介します。
屋根の耐用年数とは?
屋根の耐用年数とは、屋根が雨を遮断できる期間のことと考えていただいてよいでしょう。
屋根には主に以下の役割があると言われています。
・日光の遮断
・風の遮断
・建物の見た目や印象
・雨の遮断
そして、最も大きな役割が「雨の遮断」というわけです。
中には屋根があるのに「雨漏りした」という経験がある人もいるのではないでしょうか。
老朽化が原因で雨漏りする場合もありますが、屋根の耐用年数内で雨漏りした場合、保証が効く場合もあるので、この記事を参考にしておいてください。
屋根の種類と耐用年数
屋根には以下のような種類があります。
・スレート屋根
・ガルバリウム銅板
・トタン屋根
・和瓦
・アスファルトシングル
・セメント瓦
それぞれの耐用年数は、以下のとおりです。
屋根の種類 | 耐用年数 |
スレート屋根 | 30年 |
ガルバリウム銅板 | 30〜40年 |
トタン屋根 | 20〜30年 |
和瓦 | 30〜40年 |
アスファルトシングル | 30〜40年 |
セメント瓦 | 30年 |
しかし、それぞれの屋根の耐用年数だけを意識するのは危険といえるでしょう。
屋根の耐用年数だけを信じてはいけない理由
雨の遮断には、屋根の「防水能力」が必要不可欠です。
屋根に使われる「屋根材」だけでなく、屋根の下地に使われている防水シート(ルーフィング)も気にする必要があります。
ルーフィングとは、屋根の下地に使われている防水シートと考えておきましょう。
スレートや瓦などの屋根材は、雨水を完全に防ぐことができません。
そのため、ルーフィングを施して雨漏りしないように工夫されているのです。
ルーフィングは、入ってきた水分が木材に触れるのを防ぎます。
屋根材の隙間から外部へ排出する役割を担っているため、ルーフィングに不調があると雨漏りしやすくなるのです。
あなたの家が雨漏りしている場合、屋根材の変更ではなくルーフィング修理が必要かもしれません。
耐用年数だけを気にするのではなく、ルーフィングなどのメンテナンスを行うことが重要です。
屋根に使われるルーフィングの耐用年数
ルーフィングの耐用年数は30年と言われています。
しかし、使用頻度や使い方により20年になることもあります。
そのため、屋根材の耐用年数だけを気にしていると「ルーフィングが先に壊れる」ということがあるのです。
屋根材の耐用年数が残っていても、ルーフィングが破損すれば雨漏りに繋がります。
定期的にメンテナンスするなどし、屋根の調子を点検しておくことをおすすめします。
屋根の耐用年数を過ぎたら起こる現象
屋根の耐用年数を過ぎても、放置してしまうと以下のような現象が起こりやすくなります。
・色あせ
・ひび割れ
・変形
・雨漏り
・家屋の倒壊
瓦などが変色するだけなら、生活することもできるでしょう。
しかし、ひび割れや雨漏り、ひどい場合には家屋が倒壊する恐れがあります。
「屋根が古いだけで家が壊れるの?」と思う人もいるかもしれませんが、屋根の破損により家を構築する木材が腐る恐れがあるのです。
前述の通り、屋根にはルーフィングが施されています。
屋根の耐用年数が残っていたとしても、ルーフィングが破損することでも家屋倒壊の恐れがあります。
雨水が木材に触れると、腐る恐れがあるからです。
早期のメンテナンスをおすすめします。
屋根の修理に必要な費用は?
屋根の修理といっても、要因はさまざまです。
業者により料金が異なる場合も多く、一概に述べることができません。
しかし、一般的な例として約20万円程度が必要になることが多いようです。
屋根の破損だけでなく、ルーフィングの全面交換が必要と判断されれば、さらに必要かもしれません。
できる限り早く、業者に相談するなどしてください。
まとめ
屋根の耐用年数は、屋根材により異なります。
おおよそ30年と考えておくと良いでしょう。
しかし、完全に破損してからでは修理費用が高くなる可能性があります。
定期的にメンテナンスするなどして、早期に破損を見つけられるようにしてください。
屋根が破損すると、生活が難しくなるだけでなく家屋倒壊の恐れがあります。
最悪の場合、命の危険もあるためメンテナンスはしっかりと行うようにしてくださいね。
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