古きよき日本家屋や、老舗の日本旅館によく似合う和室の部屋に欠かせないのが障子です。自宅の和室にも、雰囲気を重視した好みの障子をお使いの方もいらっしゃるでしょう。
ただ、障子に障子紙を使っていると日に焼けて黄ばんできたり、小さいお子さんやペットがいるお宅だと早々に破られてしまったり……その度に障子を張替えたり補修するのは大変ですよね。
障子から漏れ出る自然の光が好きで、雰囲気を大事にしたいけど、張替えなどの補修の手間はできるだけ避けたい!そんな方におススメしたいのが、障子の張替えのときに障子紙からプラスチック障子紙に替えてみることです。
障子をプラスチックに張替えで機能的に!おススメのポイント
プラスチック障子紙は、2枚の薄い塩化ビニール製のシートを和紙で挟み作られるものです。ホームセンターなどでも購入可能で、さまざまなメーカーからも種類豊富に販売されているようです。
プラスチック障子紙にするメリット
障子を、紙からプラスチックに張替えると以下のようなメリットが得られます。
・紙のものに比べ耐久性がアップする
・紙と違い、水拭きなどお手入れができるようになる
・耐久性がアップするため頻繁に張替えや補修する必要がなくなる
・プラスチックの気密性効果により、冷暖房の効果がアップする
紙と違い、プラスチックはまず破られることがないことが最大のメリットです。小さいお子さんやペットを飼ってるお宅には最適と言えるでしょう。
また、紙だとどうしても繊維が含まれるため、少しづつですが室内外へ空気を逃がしやすくなります。プラスチックは気密性効果が高く、室内の冷気や暖気を逃がしにくくなるため、冷暖房の節約にも一役買ってくれそうです。
プラスチック障子紙のデメリットとは
障子を紙からプラスチックに張替えるときに、注意しておきたいこともあります。
・紙のものと比べると少し高価
・自然な換気力は紙に比べ低い
・紙と比べるとやや人工的に見える
・紙に比べると張替えが少し難しい場合がある
紙のものと比べ、耐久性が高くなるため値段の方もやや割高にはなってしまいます。また、風合い的にやはり人工的、と感じる方も。
ただし、実際ホームセンターなどで実物を確認してみると、紙と同じくらいの質感が表現されているプラスチック障子紙もあり、いい意味でびっくりされる方もいらっしゃるでしょう。
障子の張替えでプラスチックを使うときに準備するもの
障子の張替えでプラスチックをつかう時に準備するものは、そのプラスチック障子紙の種類によっても異なってきます。実際の張替えの際はどのタイプのものかしっかり確認して行うようにしましょう。
プラスチック障子紙の種類
プラスチック障子紙は、張替えの際に「アイロン」、「両面テープ」を使用して張替えするものなどがあります。
まずどのタイプの物でも、張替えの前に古い障子紙とそれを貼っていたのりをキレイに落としましょう。古い紙やのりが残っていると新しい障子紙の持ちが良くなります。
・アイロンタイプ
アイロンで貼るタイプのものは、アイロンで起点となる部分に2~3カ所仮止めをし、木枠に沿ってアイロンを当てていきます。すべて貼り終えたら、余分なところを切り取ります。
・両面テープタイプ
起点となる端の部分にプラスチック障子を置き、マスキングテープなどの剥がしやすいテープで仮止めします。取り付ける木枠の垂直部分と平行部分を確認しながら慎重に両面テープを貼っていきます。
障子の張替えと同時に剥がし方も覚えておきましょう
プラスチック障子は、紙と違って水で濡らして剥がすことはできません。アイロンで貼るタイプのものは、熱で接着部分を活性化するため貼る時と同じくアイロンを使って剥がしていきます。両面テープタイプのものもドライヤーの熱で接着部分を緩めて剥がします。
コツとしては、少し緩んだからといって力任せに剥がさずゆっくり慎重に剥がしていくことです。
障子を張替えてプラスチックにするときの選び方のコツとは
障子の張替えをする時は、和室にマッチした障子紙を選びたいですよね。最近では、プラスチック障子紙でもオシャレな柄のものも販売されています。自室の雰囲気に合わせてカスタマイズしてみましょう。
好みの部屋の明るさによって選ぶ
障子紙の素材や種類によっても部屋の明るさは変わってきます。部屋を明るくしたいのであればプラスチック障子紙を使うとよいでしょう。素材的に部屋に明るさを取り入れやすく、部屋の照明も反射するため暗くなりがちな部屋には最適でしょう。
お部屋で快適に過ごすための機能性で選ぶ
プラスチック障子紙にもさまざまな機能が追加されたものがあります。外からの陽射しによる紫外線の影響が気になるようであれば、「UVカット機能」が付いたものを選びましょう。UV機能付きのものは光の眩しさも感じにくくなるため寝室にも最適です。
出来るだけ外気温の影響を少なくしたいのであれば「断熱機能」に優れたものを選ぶようにしましょう。断熱機能がつくと、冷暖房の効きもアップするため光熱費の節約にも役立ちます。
部屋の雰囲気に合わせて選ぶ
障子紙は白い色のものが一般的で慣れ親しまれていますが、カラーや柄付きのものも販売されています。お部屋の雰囲気に合わせて少しカラーや柄ものを取り入れてあげることで、アクセントになり、グッとお部屋に華やかさがプラスされます。
まとめ
障子紙は、紙や和紙などが一般的でした。しかし時代が進むにつれ、より機能的に丈夫に使用できるものに張替えられるようプラスチックやそれ以外の素材の種類もたくさん出てきてます。
障子を従来の物から張替え、プラスチック障子紙に替えてみることでお部屋の雰囲気を変えてみたり、機能性と耐久性を兼ね備えたり!
いろいろカスタマイズして障子でお部屋作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。