沖縄では毎年3月上旬に、本島中南部を中心として先祖供養の行事である清明祭、いわゆる「シーミー」が盛大におこなわれます。門柱墓に一族が集い、重箱に詰めて持ち寄った料理や酒、花などをお墓にお供えしたあと、そのまま墓前で料理とお酒を楽しみます。
そんなとき、お墓が汚れていたり、劣化していたらご先祖様に申し訳なくなってしまいますよね。今回は、次のシーミーに備えて済ませておきたい、お墓の補修について紹介します。
沖縄のお墓の特徴
沖縄のお墓は内地のお墓とはいろいろな面で違いがあります。とくに特徴的なのが、その大きさです。沖縄では長く風葬する文化があり、ある程度の広さが必要だったことが理由に挙げられます。また、納骨して魂入れしたあとや、シーミーで宴会するためにも広さを確保する必要があったのです。
先祖や親戚など、人と人とのつながりを大切にするウチナーンチュの特徴が、お墓にも現れているのですね。
コンクリート製のお墓は劣化に注意
最近は沖縄でも、石材で作られたお墓が多くなりました。しかしひと昔前は、御影石などの石材がとても高価であったため、お墓はコンクリートで作るのが一般的でした。
しかしコンクリートは石材と異なり耐用年数が短く、劣化しやすいのが特徴です。とくに沖縄は潮風にさらされるため、コンクリート表面が劣化すると同時に、中の鉄筋が錆びて爆裂しやすくなります。
コンクリートのお墓の劣化が気になるようなら、ご先祖様のためにも、次のシーミーにあわせて補修することをおすすめします。
コンクリート製のお墓の補修方法
コンクリート製のお墓は、劣化状況に応じてさまざまな補修方法が考えられます。
裾垣が崩れていたら積み直し、コンクリート爆裂が起こっていれば部分補修も可能です。ひび割れが発生してる場合は、V字にカットしてすき間を埋めて対応します。
大きなひび割れが複数箇所に見られるようであれば、思い切ってお墓の建て替えを含めて検討する必要があるかもしれません。その際には、石材のお墓を選ぶのがおすすめです。
まとめ
コンクリート製のお墓は劣化が進みやすいので、シーミー直前に慌てず済むよう、早めに劣化具合をチェックしておきましょう。
辰技建でも、お墓の部分的な補修 を承っています。ご先祖様に気持ちよく過ごしていただきたい、シーミーはきれいなお墓で迎えたいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。