コルクと聞くとワインの栓を思い出す人が多いかもしれませんが、コルクはコースターやキッチン用品などさまざまなものに利用されています。そしてコルクは実は優秀な床材にもなるのです。
今回は、キッチンや子ども部屋におすすめしたい、コルクタイルの魅力を紹介します。
コルクタイルとは?
コルクタイルはコルクから作られたタイルのことです。そもそもコルクとは、コルク樫(かし)と呼ばれる樹木の皮を指し、コルクタイルはその樹皮を削って板状に圧縮加工したものです。
コルクは微細な気泡を多く持っていることから、弾力性や断熱性、防音性に優れています。またワインの栓に使用されていることからも分かるとおり、コルクは水を吸わないため防水性が高いことも特徴です。コルクはそのほか防炎性、調湿性にも優れている、優秀な素材なのです。
コルクタイルが向いている部屋
メリットの多いコルクタイルは、以下のような部屋に向いています。
子ども部屋
コルクタイルはクッション性が高く、防音性にも優れていることから子ども部屋に向いています。走り回っても音が響かず、転んでも衝撃を吸収してくれます。
断熱性も高いため、寝っ転がって遊んでも、冬に体が冷えることがありません。反対に夏には調湿性が作用して、直接触れても体がベタベタすることもないのです。
キッチンや洗面所
コルクタイルは防水性があることから、水を扱うキッチンや洗面所にも向いています。陶器タイルのように濡れても水を弾くため、一拭きで水分を取り除けます。
さらにコルクタイルは滑りにくく、水濡れでの転倒を防止できることもメリットです。ひやっと冷えることもないので、冬に洗面所の床が冷えてしまうこともありません。
コルクタイルのデメリット
コルクタイルにはデメリットもあります。まず、コルクタイルは紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所は色あせして色が薄くなってきてしまいます。機能面が劣化することはありませんが、見た目が気になるかもしれません。
またコルクタイルはその柔らかさがメリットですが、そのぶん傷つきやすいことがデメリットです。重い家具を上にのせると凹んでしまいますし、とがったものに触れると削れて傷がついてしまいます。傷がつくと修復ができないため、気になる場合は張り替える必要があるのです。
まとめ
コルクタイルは弾力性や断熱性、防音性、防火性、耐水性、調湿性とあらゆる面に優れた優秀な床材です。紫外線で色あせする、傷つきやすいといったデメリットもありますが、メリットが大きく上回ります。子ども部屋や水回りには、とくにおすすめできる素材です。