石膏ボードの壁穴を補修しよう!

壁に使用する建築資材として使用される石膏ボード は、「面」としての強度は強いのですが、「点」に力が加わるともろいことが欠点です。そのため物がぶつかるなど狭い範囲に衝撃が加わると、穴が空いてしまうことがあります。

石膏ボードの壁に穴が空いたときの補修方法は、穴の大きさや傷の深さによって異なりますが、基本の補修方法をご紹介しましょう。

小さな穴の補修方法

握りこぶしの大きさまでの壁穴であれば、パテで埋めて補修するケースがほとんどです。

①まずは穴の大きさよりふた周りほど大きく、壁紙を四角く切り取ります。壁紙の損傷がひどくなくそのまま使用できる場合には、切り取らずに穴を中心に観音開きにめくっておくだけでも問題ありません。

②石膏ボードがくずれてデコボコしている場合には、表面をサンドペーパーなどで削って平らにしたうえで、補修用のメッシュシートを貼り付けます。

③メッシュシートの上に、水で練ったパテを、穴を埋めるように塗りつけていきます。

④3時間ほど放置、またはドライヤーなどで乾燥させて、パテが完全に乾いたら、サンドペーパーで表面のザラザラを削り取って平らにします。

⑤もとの壁紙を貼り戻す、もしくは新しく用意した同じ模様の壁紙を接着し、継ぎ目をしっかりローラーなどで圧着すれば完了です。

大きな穴の補修方法

10cmを超えるような大きな穴は、パテで埋めるのではなく穴の部分に新しく石膏ボードを埋め込み補強する方法で補修します。

①まずは壁紙を穴よりも10cmほど大きく四角く切り取ります。

②穴の大きさよりふた周りほど大きく、石膏ボードを四角くカットします。

③穴の空いた石膏ボードの裏側に添え木を入れて、ビスで留めておきます。

④四角く切った穴と同じ大きさの石膏ボードを用意し、穴の部分にはめ込んでビスで留めます。

⑤石膏ボードの継ぎ目やビス穴をしっかりパテで埋め込み、乾燥させたあとザラザラをサンドペーパーなどでこすって平らにします。

⑥新しく用意した同じ模様の壁紙を接着して完了です。

まとめ

壁に穴が空いたままだと、お客様が来たときに恥ずかしい思いをするため早めに補修しておきたいですね。小さな穴でしたら、ホームセンターなどで補修キットを買ってきて自分で直してもよいでしょう。

けれどもうまくできるか心配だったり、あるいは自分で補修できそうもない大きな穴だったりした場合には、私たち辰技建までご相談してください。壁穴の状態などを確認したうえ、きれいに補修 させていただきます。