壁材の主役!石膏(せっこう)ボードの特徴とは?

現在家を建てるときには、壁材として石膏ボードを使用し、上にクロスを張るのが一般的です。建築素材として石膏ボードが選ばれるのには、どういった理由があるのでしょうか。

今回は、建築素材としてもはや主役級となった「石膏ボード」を紹介します。

石膏ボードとは

石膏ボードは、硫酸カルシウムを主成分とする天然の鉱物である「石膏」が主原料の建築素材です。石膏は加熱すると水分が蒸発して、粉状の「焼き石膏」になりますが、再び水を加えると固まる特徴があります。

粉状の焼き石膏に水を混ぜたものを厚紙の間にはさみ、板状に延ばして固めた建築素材が「石膏ボード」です。

石膏ボードの特徴①価格が安い

石膏ボードは、それまで壁材として使用されることが多かった合板、いわゆるベニヤ板と比較すると価格が安いことが特徴です。合板の種類にもよりますが、およそ3分の1〜5分の1の価格で済むため、家を建てるときのコストダウンに大いに貢献しています。

石膏ボードの特徴②防火性が高い

石膏ボードは、そもそもの素材が鉱物のため燃えることがなく、防火性が非常に高いこともポイントです。また石膏ボードは重量の20%が結晶水でできているため、熱が加わってもまず水分が蒸発していき、温度の上昇が遅いという特徴があります。

石膏ボードの特徴③防音性が高い

石膏ボードは、音を通しにくいことも特徴です。石膏ボードを重ね張りする、あるいは厚手の石膏ボードを使用すると、さらに防音効果が高まります。オーディオルームやシアタールームに使用するときには、吸音材を併用すると、非常に高い防音効果を発揮するのでおすすめです。

石膏ボードの特徴④加工しやすい

石膏ボードは粉を固めたものであるため、カッターでも切れるほど加工がしやすいことも特徴です。カッターで切れ目を入れるだけで、パキッと折ることができます。合板などの木材と異なり、ノコなどの工具を必要としないため、手軽に利用できるのがポイントです。

まとめ

かつて建築現場では、壁材には合板を使用するのが一般的でした。しかし合板は接着剤を大量に使用しているため化学物質を放出し、シックハウス症候群の原因とされ、石膏ボードに取って代わられ姿を消していきました。

辰技建では、石膏ボードを使用して仕切り壁の設置なども行っています。お部屋の間取り変更など、リノベーションのご相談にも応じていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。