陸屋根の多い沖縄では、屋根にウレタン防水塗装をしている建物が多く見られます。しかし、防水塗装は永遠に効果を発揮するわけではないので、劣化する前に適切なメンテナンスが必要です。
今回は、屋根防水のメンテナンス時期と目安、メンテナンス方法まで紹介していきます。
屋根防水の耐用年数
陸屋根の防水には大きく分けて3つの方法があり、それぞれ耐用年数が異なります。
防水方法 | 耐用年数 |
ウレタン防水 | 8〜10年 |
シート防水 | 10〜15年 |
アスファルト防水 | 15〜25年 |
このうち、比較的多く採用されているのがウレタン防水です。ウレタン防水はどんな下地でも対応できること、また形状が複雑でも施工できるメリットがあります。
シート防水やアスファルト防水と比較して安価なことも、広く採用されている理由のひとつです。
ウレタン防水塗装にメンテナンスが必要な症状
防水塗装を施された屋上に以下のような症状が出ていたら、メンテナンスを行いましょう。
トップコートの膨れやはがれ
屋根は常に紫外線にさらされているので塗膜の劣化が進みやすく、トップコートに膨れやはがれが発生しやすいことが特徴です。
トップコートには種類があり、紫外線に強くないタイプだと5年ほどで劣化してくるケースもあります。耐用年数にかかわらず、膨れやはがれが発生してきたら、メンテナンスが必要です。
防水層の浮き
防水層が、下地剤と接着不良を起こしているケースもあります。多くの場合は下地の乾燥が不十分だったなど施工不良が原因です。一部の場合には、部分補修を行うことで対応します。
防水層のひび割れ
防水層がひび割れているときには、下地に原因があるケースがほとんどです。大きなヒビが発生した場合、雨漏りにつながる可能性も考慮し、改修工事が必要になることもあります。
ウレタン防水のメンテナンス
ウレタン防水は、トップコートを定期的に塗り直すことで長持ちさせることが可能です。水洗いを行い、プライマーを塗布して、トップコートを2度塗りしましょう。遮熱塗料を使用すれば、屋上遮熱も同時に行えるのでおすすめです。
小さめの浮きなどが発生しているときには、部分補修も可能です。
ウレタン防水の部分補修の方法については、「ウレタン防水の部分補修をする方法」 の記事をご覧ください。
まとめ
ウレタン防水は、劣化が進んだまま放置していると雨漏りするなど建物に深刻な被害を及ぼす可能性があります。膨れや浮きなど気になる症状があるときには、早めにメンテナンスを行いましょう。
辰技建では、屋上防水のご相談にも応じていますので、お気軽に問い合わせてみてくださいね。