転落を防ぐ!階段に手すりを設置しよう

2階建て以上の家には必ずある階段は、転落などによる事故が発生しやすい場所です。とくに高齢者がいる場合には、できるだけリスクを減らす必要があります。

そこで今回は、階段の転落事故を未然に防ぐための「手すり」の設置について紹介します。

階段手すりの位置と高さの目安

階段手すりは、実際にメインで使用する人の身長にあわせて設置するのが理想ですが、家庭内で複数の対象者がいる場合の目安となる高さを紹介します。

まず階段の斜め部分については、段鼻(だんばな・階段の足を乗せる面の角に当たる部分)から垂直に75cm前後が標準の高さです。段鼻から75cmの高さにすると、踏面(ふみづら・足を乗せる面)の真ん中から垂直に80cmほどの高さになります。水平部分は踏面と同じ80cmにし、そのまま廊下までつながるようにするとよいでしょう。

階段手すりの注意点

階段部分の手すりは、高すぎると後方に重心が移ってしまい、転落の危険性が高まるので注意が必要です。高齢者の身長が低い場合には、手すりをつかんだときに重心が前方にかかる高さに調節するようにしてください。

また、手すりは上りの利き手側に取り付けることがほとんどですが、降りるときには利き手と反対側で支えることになるため、不安定になりがちです。スペースに問題がなければ、手すりは左右両方につけるのがおすすめです。

なお手すりを取りつけるときには、壁の内部に柱がある場所に中間ブラケットを取り付ける必要があります。柱がない部分に取り付けてしまうと、体重がかかったときに壁が割れて転落してしまう可能性があります。

とくに壁の素材が石膏ボードなど、一部分の衝撃に弱い素材の場合は、柱のない部分にビスを打って手すりを取りつけることは絶対に避けるようにしてください。

階段の手すり取り付けは介護保険が使える

階段に手すりを取り付ける工事は、要介護・要支援認定を受けている人が対象の場合には介護保険を活用できます。介護保険は、ひとりあたり生涯一律20万円が支給限度額になっていて、かかった費用のうち1割の負担で済みます。

介護保険を利用して階段の手すりをつけるときには、事前に申請しなければなりません。工事が終わったあとに申請しても、支援は受けられないので、必ず事前にケアマネージャーに相談するようにしましょう。

まとめ

高齢者の階段からの転落を防ぐためには、手すりの取り付けを検討しましょう。手すりの取り付けは、介護認定を受けているなら介護保険を利用できます。

辰技建では、手すりの取り付け工事にも対応していますので、どうぞお気軽にお問い合わせしてください。