「基礎工事の内容がわからない」
「基礎工事の費用は?」
「基礎工事の工程を知りたい」
こんなお悩みを解決します!
一般の方にとって「基礎工事」はわかりにくいものですよね。
業者にすべて依頼している人も多いでしょう。しかし、工事が終了してから不備が見つかっても取り返しがつきません。
建物を建てる前に基礎工事の内容を知っておき、入念な打ち合わせができるように、この記事を執筆しました。
基礎工事とは?
基礎工事とは、家を建てるための「基礎」を作ることを言います。
建物と地面をつなぐパイプ役のようなもので、地震などが起こった際にも建物の倒壊を防ぎます。実際には、しっかりと土地を調査して不同沈下を防ぐ役割があります。「不同沈下(ふどうちんか)」とは、地面が柔らかいなどの理由で「建物の一部だけが沈んで傾いてしまう現象」のことです。
せっかく家を建てたのに、傾いていくのは嫌ですよね。
基礎工事をしていない建物は、長く住むことができません。地面は自然現象により、徐々に変化しているからです。
不同沈下などを防ぎ、災害にも対抗できる丈夫な建物を建てるために基礎工事を行います。
基礎工事の工程
「基礎工事は全て業者におまかせ」と考える人も少なくありません。
しかし、実際に建物が建ってから文句を言ってもどうにもならないことが多いでしょう。
そのため、予め知識をもっておき、自分の家の基礎工事がしっかりと行われているかチェックする必要があります。
後々、トラブルにならないためにも、工程を把握しておきましょう。
基礎工事の工程は、以下のとおりです。
①地縄張り工事
②掘削工事
③砕石敷き
④コンクリート流し
⑤配筋
⑥型枠を組む
⑦再びコンクリートを流す
⑧型枠を外す
それぞれ簡単に説明します。
①地縄張り工事
地縄張りとは、建物の位置を確認する作業です。
敷地に縄などを張り巡らせて、位置関係を調べることから「地縄張り」と呼ばれています。
この作業を行わなければ、図面通りに建物を建設することができません。
プラモデルの説明書や設計図のようなもので、正確な建物の位置を把握するためにする工事です。
②掘削工事
堀削工事は「根切り」とも呼ばれるもので、基礎を作るために地面を掘り起こして柔らかくする作業です。
地面が硬いままだと、地縄張りした通りに建物を建てることができません。農家の野菜が曲がっていることがありますよね。
家を建てるときにも、硬い地面のままだと建物が歪む恐れがあります。歪んだ建物は強度が弱く、すぐに倒壊する可能性が高いです。そのため、堀削工事を行って予め地面を柔らかくしておきます。
③砕石敷き
堀削工事で柔らかくした地面に、石を敷き詰めていく作業です。
もちろん柔らかい地面のままでは、建物が傾いてしまう可能性があるためです。硬い砕石を敷き詰め、ランマーという機械で地面を硬くします。柔らかくした地面を再び硬くすることで「柔軟かつ丈夫」な土壌ができあがります。その上に建物を建てると、地面に沈みにくい丈夫な家が建ちます。
④捨てコンクリート流し
さらに丈夫にするため、コンクリートを流します。この作業は「捨てコンクリート流し」と呼ばれています。設計図に記された建物の基準を書けるようにしたり、職人が作業しやすくするための足場です。
実際の建物に使われるものではありませんので、少し荒っぽいコンクリート模様ができることがあります。一般の方が「捨てコンクリート」を見ると、職人の怠慢と感じることもあるようです。しかし、「捨てコンクリート」は、建物に直接関係するものではありません。あくまで「職人の足場」として使用するものです。
⑤配筋
「配筋」とは、鉄格子を組み立てることです。工事現場で鉄格子が組み立てられ、その上で職人が作業しているのを見たことがあるかもしれません。その鉄格子のことを「配筋」と呼んでいます。配筋は基礎の寿命を伸ばし、強度を高めるものです。
建築基準法でも定められた重要な工程です。
⑥型枠を組む
型枠とは、コンクリートを流すための壁のことです。前述の「捨てコンクリート」とは異なり、建物の基盤になるコンクリートを流し込むための作業です。
建物に直接関係する部分ですので、「捨てコンクリート」とは比べ物にならないほど「丁寧」に作業を行います。
コンクリートが飛び散らないよう、壁を作る作業が型枠組みです。
⑦再びコンクリートを流す
型枠に合わせてコンクリートを流し込みます。コンクリートを流し込む前に、アンカーボルトと呼ばれる構造材と基礎をつなぐものを設置します。その後、型枠の中にコンクリートを流し込み、固まるまで数日間ねかせます。
⑧型枠を外す
コンクリートが固まると、型枠を外します。型枠を外しながら、コンクリートに不良がでていないか確認します。
ここまでの工程を、基礎工事と呼んでいます。
基礎工事の費用
基礎工事の費用は、新築住宅全体の工事費用の「5%〜10%」程度です。
例えば全体で3000万円の新築住宅を購入する場合、300万円ほどが基礎工事費用です。
依頼する業者によって異なるため、工事に入る前に確認するようにしましょう。
まとめ
基礎工事について知らなかった場合、建築作業が完了してからトラブルになる可能性があります。
大切な建物の「基礎」ですので、知識を蓄えて工事に入る前に確認できるようにしてください。
もちろん業者と入念な打ち合わせを行い、費用面も相談できるようにするのが良いでしょう。
辰技健は、クロス張替・内装工事はもちろん、ふすまの張替・床の張替などリフォーム全般を行っている会社です。
「こんなことどこへ頼めばいいんだろう?」と思うことも一度、当社にご相談ください。