内装工事の耐用年数ってどのくらい?リフォーム箇所や材質ごとに解説

リビングの壁紙が剥がれてきたり、フローリングを歩くと軋みが気になったりすると、そろそろ内装工事のタイミングかもしれません。一見問題がないようでも、建物としての機能は知らず知らずのうちに衰えてくるものです。

そこで今回は、内壁や天井、床やカーペットなどの内装工事の耐用年数の目安をご紹介したいと思います。ちょっとした不具合もそのまま放置しておくと、のちのち大掛かりなリフォームが必要になることもありますよ。また、内装工事の耐用年数を長くするコツも、ぜひご参考ください。

内壁・天井の内装工事はいつ?耐用年数の目安を知っておこう

ここでは、室内の壁や天井の内装工事の耐用年数をみてみましょう。素材によって、メンテナンスのタイミングは異なります。

壁紙・クロスの張り替えどきは?

壁紙やクロスには、安価で耐久性のあるビニール素材や上品な質感の紙素材、絹や麻などの織物などが使われています。一般的に壁紙やクロスの張り替えの目安は10年です。ただし、グレードによっても異なるため、剥がれや汚れ、カビなど見た目が悪くなったら交換するとよいでしょう。

最近では、消臭や防カビ、防火、マイナスイオンなど、さまざまな機能を備えたものが人気があります。

内壁塗装の場合は耐用年数が長い

室内の壁が塗装されている場合には、水性塗料が用いられていることがほとんどです。油性塗料と比べて、臭いが少なく、人体への影響もなく安全性が高いからです。一般的な水性塗料の耐用年数は22年といわれています。ですから、壁の塗装工事をして22年を超えたあたりから、再塗装を検討するとよいでしょう。

自然素材の塗り壁は耐久性もある

人体にきわめて安全で、温かみのある自然素材の漆喰や珪藻土の塗り壁は、基本的に塗り替えの必要がないくらい耐用年数は長いです。原料となる石灰は多孔質なので、小さな穴が室内の湿度を調整し、快適に保つ効果があります。そのほか、防カビや消臭効果も期待できます。

しかし、経験豊かな左官職人にしかできない工事なので、導入コストが高くなります。ビニールクロスをお使いで状態がよければ、剥がすことなく上から塗れるタイプもあります。

床・カーペット類を内装工事!材質ごとの耐用年数とは?

次に、床やカーペット類の内装工事の耐用年数をみてみましょう。こちらも、フローリングの種類や材質によってさまざまです。

フローリングの材質と耐用年数

一般的なフローリング材には、複合フローリングと無垢フローリングがあります。複合フローリングは、複数の合板を張り合わせたものなので、接着剤の劣化がはじまる10年〜15年が耐用年数となります。

いっぽう、無垢フローリングは、傷がついても削ったり、木そのものの劣化を楽しんだりできます。腐りにくいヒノキやチークなら、30年以上の耐久性があります。

カーペットやクッションフロアの耐久性は?

カーペットは、素材やデザインのバリエーションが豊富で、手頃な価格が魅力ですが、耐用年数は10年程度といわれています。水回りによく使用されるクッションフロアは、ビニール製なので水に強く汚れも落としやすいですが、10年程度で接着剤で張り合わせている部分の剥がれやめくれが目立つようになります。

また、塩化ビニール製のフロアタイルはタイル状なので、汚れた部分だけ交換するなど、メンテナンス性が高いです。耐用年数は10年が目安です。

畳はお手入れ次第で耐久性が高くなる

畳は土台となる畳床と、ゴザ部分の畳表、角を補強するための畳べりからなっています。一般的に、畳表を5年使用したら一度裏返し、そのあと5年で張り替えが必要です。畳床に問題がなく、適切なお手入れをすれば、20年〜25年使用できるといわれています。

畳表の色が黒ずんだ茶色に変色していたり、チクチクと肌触りが悪くなってきたりすると、そろそろ張り替えのタイミングです。

内装工事で耐用年数を長くするにはどうしたらいいの?

室内の壁や床をリフォームしたら、できるだけ長持ちさせたいものです。ここでは、内装工事の耐用年数を長くするためのコツをみてみましょう。

室内の結露や湿気対策をする

室内の湿気は、壁紙やクロスの剥がれやめくれの原因のひとつです。フローリング材にも使用される接着剤は、湿気にはとても弱いからです。こまめに換気する、除湿機を使用する、壁から離して家具を置くなど、湿気がこもらないような工夫をしましょう。

また、壁の内部でおこる結露も問題になっています。防湿シートや通気層を施工するリフォームも検討してもよいかもしれません。

日に焼けるのを防ぐ

晴れの日は屋外の約80%、曇りの日でも約50%の紫外線が室内に届いているといわれています。日焼けは、壁紙やクロスの色褪せや、カーペットの剥がれなどを引き起こしてしまいます。UVカット加工されているカーテンを使用したり、複層ガラスに交換したりなど工夫しましょう。

実績の多い施工業者に依頼する

安心して任せられる業者を選ぶことも大切です。内装工事の実績が豊富にあるか、施主のリアルな声など、業者ホームページでよく確認しましょう。

TATSUGIKENは、沖縄県那覇市、豊見城市を拠点に、クロスや床の張り替えなどの内装工事をおこなっております。襖や障子、畳の張り替えなど、大手では受領しないようなちょっとした工事もぜひご相談ください。

まとめ

室内の壁に関する内装工事の耐用年数は、漆喰や珪藻土などの塗り壁、水性塗料による塗装、壁紙・クロスの順に短くなります。ただし、壁紙やクロスにはさまざまなグレードや機能があるので、目的にあわせて選ぶことができます。

床の内装工事の耐用年数は、カーペットやフロアタイル、複合フローリングは10年程度ですが、無垢フローリングや畳はお手入れ次第で長く使用できます。室内の結露や湿気、紫外線対策をして、より長持ちさせましょう。