外壁リフォームの基礎知識

20年~30年といった長い期間住宅に住み続けていると、どうしても家のあちこちが劣化してしまいます。

特に家の外壁は雨風に絶えずさらされている状態なので、老朽化しやすく徐々に塗装が剥げてしまったりします。

家の外壁には一般的に「モルタル外壁」と「サイディング外壁」の2種類がありますが、一般的にモルタル外壁の場合には外壁の表面には塗装がしてあります。

そのためモルタル外壁の場合には定期的に塗装による外壁リフォームを行う必要があり、その他にもひび割れを補修したりするリフォームなども必要です。

一方、サイディング外壁の場合にはサイディングボートと呼ばれるボードを張り付けているのでモルタル外壁よりも塗装の頻度は長くなりますが、サイディングボートを交換するリフォームが必要になります。

これらの外壁リフォームの判断の目安はさまざまありますが、モルタル外壁の場合には塗装塗膜が剥げてしまうのが見た目の目安になり、およそ10年~15年ほどで塗装するのが理想とされています。

また、サイディングボートの場合には「チョーキング」という外壁に白い粉が目立つようになるとリフォームをする方がよく、モルタル外壁と同様で10年前後で塗装をするのが理想的です。

ただ、サイディングボートの場合には種類によってはチョーキングが起こりにくいタイプのものもあるので、そのようなサイディングボートであればボードの交換のリフォームだけで済みます。

サイディングボートの交換のリフォームの目安は25年~30年ほどは持つので、今ではサイディング外壁が住宅では人気のものとなっています。

外壁塗装で使われている塗装種類は、主に「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」の4つの塗料があります。

これらの外壁塗装で使われている塗料は、費用が高くなるほど耐久年素が長くなっています。

最も安価な外壁塗料は「アクリル系」の塗料になり、1平方メートルあたりの単価はおよそ「1,400円~1,600円」です。

しかし、アクリル系塗料の耐久年数は「5年~7年」とかなり短く、今の外壁塗装ではあまりアクリル系の塗料は使われていません。

ウレタン系の外壁塗料の1平方メートルあたりの単価は、およそ「1,700円~2,200円」で耐久年数は「8年~10年」とこちらもやや短くなっています。

そのため今の外壁リフォームで使われている塗料は「シリコン系」か「フッ素系」になり、特に「シリコン系」は費用が安価で耐久年数も高く最も主流の塗料です。

「シリコン系」の外壁塗料の単価は、1平方メートルあたりおよそ「2,300円~3,000円」と「ウレタン系」よりもやや高めですが、耐久年数は「10年~15年」とかなり長くなっています。

「フッ素系」の耐久年数は「15年~20年」と4つの外壁塗料の中でも最も長いものになっていますが、1平方メートルあたりの単価がおよそ「3,800円~4,800円」とかなり高額な費用になってしまいます。

そのため、費用と耐久年数のバランスが最も良い「ウレタン系」の外壁塗料が最も人気があり、モルタル外壁の外壁リフォームをする場合には「ウレタン系」を選ぶ方が良いとされています。

その他、家の外壁リフォームをする場合には、塗料の費用の他にも「足場の費用」が意外に大きく掛かります。

一般的な外壁リフォームの足場の費用の相場では「100,000円~150,000円」となりますが、外壁塗装業者が足場を設置する場合にはややコストを抑えることができます。

塗装と足場を組む業者が同じであれば人件費などを抑えられるので、外壁塗装によるリフォームを行う場合には「足場を組める塗装業者」を選ぶのがおすすめです。