長年住み続けていると、気になるのがトイレの劣化です。水漏れが気になったり、流れが悪くなったり…日々の掃除では取れない汚れも出てきます。設備だけでなく、床や壁などの汚れが気になってきますよね。
そんな時におすすめしたいのがトイレリフォームです。でも、トイレリフォームはどこからどこまで施工してくれるのでしょうか?便器だけでしょうか?それとも壁床全体までやってくれるのでしょうか?
この記事では、トイレリフォームについて気になる疑問を解消します。ぜひ参考にしてください。
トイレリフォームはどこからどこまでやってくれるの?
トイレリフォームと聞いて一番に思いつくのは、便器自体の交換でしょう。しかし、業者や費用によってはトイレのある部屋全体のリフォームまで可能です。
基本は便器の交換のみ
トイレリフォームの基本は便器のみの交換です。便器を取り替えるだけなので、業者の方が1人で来て工事します。
今選べる新しい便器は温水便座や節水タイプなど比較的新しいタイプが多いです。交換した後はその実力を実感できるはずですよ。
費用にはよるが壁床・タンクレスへの交換まで可能
トイレリフォームでは、基本費用からオプション料金を足すことで壁床のリフォームやタンクレスへの交換も可能です。
壁床のリフォームと言っても、床材・壁材を剥がして新しいものに取り替えるだけです。でも掃除のしやすく冷えづらいクッション床や、抗菌作用のある壁紙などに張り替えるだけでもかなり違いがわかります。
タンクレスは文字通りタンクがないトイレです。省スペースでデザイン性も高く、その分普通の便器交換よりも高い料金になります。
交換する前の便器にもよりますが、タンクレストイレに交換だけにすると前の便器の跡が残ってしまうこともあります。そのため、壁床の交換も一緒に依頼する方が多いようです。
【参考:交換できるくん「トイレの選び方 ートイレを種類から選ぶー」】
知っておきたい!トイレリフォームの費用相場
では、トイレリフォームにはどれくらいかかるのでしょうか?タイプ別に分けてご紹介します。
トイレ(便器)のみ交換は10万円~
まず基本となる便器の交換のみは10万円台から可能です。しかしこれはタンクレストイレやシステムトイレへの換装ではなく、スタンダードな組み合わせ型便器です。
ただ、スタンダードな便器でも節水型だったり、オプションでウォシュレットをつけられたり、前の便器よりもかなり進化した便器になります。なので、便器の交換だけでもかなり満足度は高いようです。
システムトイレへの換装は20万円!?
システムトイレやタンクレストイレへの換装は20万円以上かかります。便器自体の価格も高く、また工事費用が別途発生するためです。
特にシステムトイレの受注は、カウンター手洗器などのオプションが可能なセミオーダー形式をとっています。施工主のご要望に合わせて施工するため、金額も一体型や組み合わせ型より価格が高いです。
壁・床のリフォームは別料金
壁・床のリフォームについては、便器の交換にオプション料金をプラスすることにより施工できます。
床のリフォームは約1万3000円ほどから、壁のリフォームは約3万円から可能です。交換する便器の費用を抑えれば、実質15万~20万ほどで壁床込みのトイレリフォームが可能ということですね。
もし便器交換でシステムトイレを発注する場合は、ほとんどが壁床リフォームも込みでの施工になります。どちらかというと便器そのものだけでなく、トイレ空間を設計するリフォーム、というイメージで見積もり相談をしたほうが良いでしょう。
スケジュールは綿密な打ち合わせで!トイレリフォームの工事日数
トイレリフォームの施工自体にかかる時間はそう多くはありません。しかし、施工までに様々な点を確認しなければいけません。思い立ってすぐ施工できるとは限らないので、余裕をもってスケジュールを組みましょう。
作業自体は1日で完了
トイレリフォームの作業は、便器交換だけなら古い便器を取り外し、新しい便器を取り付けるだけで終わります。壁床込みの工事でも、長くて6時間かかるかどうかというくらいです。
システムトイレや棚の増設などの工事が入る場合は別途内装工事が発生しますが、それでも8時間ほどで終わります。トイレリフォームはリフォームの中でも時間があまりかからない作業なのです。
工事の前の打ち合わせが大事
リフォームを依頼する前に重要なのが、業者選びです。トイレリフォームを依頼する業者には次の4つが挙げられます。
- トイレメーカー
- 水道工事業者
- 家電量販店
- 工務店
この業者の中から、まずご自宅で作業可能な業者を選定し、見積もり相談をしましょう。そして実際に来てもらい、追加工事の有無を確認してもらいます。
見積もりは複数の業者でしましょう。アフターフォローの有無や工事代など、様々な要素を比較検討してようやく工事です。工事までに1ヶ月以上かける方もいるので、気長に検討するようにしましょう。
和式→洋式は大工事になる?
トイレ工事自体は1日かからないと紹介しましたが、和式便器から洋式便器に変える場合は違います。
まず和式便器と洋式便器は、水道の配管が全く異なります。そのため、和式便器を取り除いたあとに配管工事が必要です。また、室内の段差やトイレ用のコンセント配置のための電気工事が必要なケースもあります。
和式から洋式便器に変える場合は、早くても2日、長いと5日以上かかるので、事前の打ち合わせをより慎重に進めるようにしましょう。
まとめ
リフォームと言うと敷居が高いイメージがあります。しかし、その中でもトイレは比較的早く・安くできるリフォームです。しかも効果を実感しやすいリフォームでもあります。
トイレリフォームは、便器の交換のみで10万円程度で施工できます。もちろん、温水便座や節水タイプも可能です。
また、壁床のリフォームもオプション料金で施工できる業者が多いです。壁床を変えると雰囲気がガラリと変わります。明るく暖かな雰囲気のトイレに変えると、日々の使用感も変わるので、ぜひ検討してみてください。