空き家のリスクとリフォームをするメリット

日本で暮らしている人ならば薄々気が付いているかもしれませんが、近年「空き屋」がかなり多くなってきていますよね。

総務省による統計によると、平成30年度の空家数は846万戸にも及びます。

居住している住宅数が5366万戸ですから、約16%が空き屋となっている計算になります。

「空き屋はそのまま放置しておけば特に問題ないんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、実は様々な問題に繋がってしまいます。

この記事では、そんな「空き家のリスクとリフォームをするメリット」について解説していきたいと思います。

空き屋のリスク

この記事を読んでいる皆さんの中にも、新築を建てたことによって元住んでいた家が空き屋になってしまったという人や、親世代の他界によって空き屋の管理が必要になった人もいるはずです。

しかし、そのまま放置してしまうのはリスクが高くなるので、リフォームをして貸し出したり、取り壊しをしたりといった選択肢を実行する必要があります。

それでは、具体的にどのようなリスクがあるのかを挙げていきましょう。

倒壊のリスク

空き屋の多くが30年以上前に建てられた建物絵あり、中には築50年以上の建物もあります。

特に昭和56年の耐震基準の改正前に建てられた住宅は、耐震性が低く地震や台風などによって倒壊する可能性が非常に高いのです。

台風などで倒壊した木片などが近隣の住宅に飛んでいくといったリスクも考えられるわけです。

犯罪のリスク

空き屋は人目が付かずに増えやすい木造の家であるといった理由によって、放火犯に狙われやすい傾向にあります。

また、不法投棄や不法侵入といった犯罪を助長してしまうリスクもあるのです。

経済的なリスク

空き屋を所有している人は、その土地や建物に対して「固定資産税」を支払う義務が発生します。

「住んでいないから払わない」といった言い訳は通用しません。

価値によって金額は変わりますが、月に数万円を支払うケースが多く、経済的な負担は少なくないのです。

また、定期的に業者に空き屋のメンテナンスをしてもらうにしても、ある程度のメンテナンス費用が必要になってしまいます。

さらに、特定空き屋に指定されてしまうと固定資産税の優遇措置が適用されなくなり、高額になってしまう可能性もあります。

行政代執行で取り壊されるリスク

「取り壊すにも100万円~200万円の費用が掛かるしとりあえずはこのままにしておこう」と思っている人も多いかと思いますが、実は「行政代執行で取り壊される可能性」もあるのです。

行政代執行は、行政から空き屋の対応を要求され、しかるべき対応をしない場合の対策です。

一般的な空き屋であれば行政代執行されるケースはほとんどありませんが、明らかに倒壊のリスクが高くなっている空き屋や不法投棄が酷い空き屋などはこの対象に入ってしまう可能性があります。

その際の撤去、取り壊し費用は所有者に請求されますので、大きなリスクであると言えるでしょう。

空き屋をリフォームをするメリット

空き屋のリスクが分かれば、行うべきは「リフォームして貸し出す(売り出す)」か「取り壊して土地を売る」という選択肢となりますよね。

その中でも特におすすめなのが「空き屋のリフォーム」です。

資産価値が上がる

たとえ築年数が古くても、きれいにリフォームしていれば資産価値は上がります。

売却もしやすくなりますし、賃貸もしやすくなるでしょう。

立地が良ければ思った以上の売却額になるのでリフォーム代を簡単に回収できますし、賃貸にすればリフォーム代をペイした後も収入に繋げることが可能となります。

国や自治体の補助制度を利用できる

空き屋もリフォームすれば可能性が拡がりますが、そのすべての費用を負担するのはなかなか難しいですよね。

しかし、国や各自治体には空き屋のリフォームに関する補助があったりもします。

空き屋の場所によっても違いますが、リフォームを検討する場合は必ず自治体の窓口に問い合わせてみるべきでしょう。

セカンドハウスやビジネスにも活用できる

もしも空き屋の破損や水回りのトラブルなどが少ないようならば、そこまで大きな費用を掛けなくても住める状態にリフォームすることが可能ですよね。

たとえば海の近くであったり、山が近かったりすれば、週末などに遊びに来れば良い気晴らしになるはずです。

他にも、週末だけスポットで貸し出したりすることも可能です。

リフォームの仕方によっては、古民家風カフェとして貸し出すこともできますよね。

アイデア次第で様々な利用法があるので、リフォームという選択肢はとてもおすすめなのです。

まとめ

今回は、「空き家のリスクとリフォームをするメリット」について解説してきました。

近年増えてきている空き屋ですが、実際に所有していて困っている人も多いはずです。

そのままではここで挙げたように様々なリスクを負ってしまうので、ぜひリフォームという選択肢を検討しましょう。

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「こんなことどこへ頼めばいいんだろう?」と思うことも一度、当社にご相談下さい。

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