「コンクリート爆裂」という言葉を聞いたことがありますか?
コンクリート爆裂とは、基礎コンクリートが破裂し、中にある鉄筋が露出することをいいます。沖縄は鉄筋コンクリート造の家が多いため、古くなり爆裂が見られることは少なくありません。
コンクリート爆裂が起こると、見た目が悪いことはもちろん、耐久性にも不安が生じてしまうので、早めに補修が必要です。
今回は、コンクリート爆裂が起こる原因と、補修方法を紹介します!
コンクリート爆裂の原因
コンクリートが爆裂する理由はいろいろありますが、もっとも大きな原因は、コンクリートが経年劣化によりアルカリ性から中性に傾き、埋められている鉄筋がサビてしまうことです。鉄筋はサビると膨張するので、基礎がヒビ割れやがて爆裂してしまいます。
とくに沖縄は海が近いので、塩害を受けやすいためコンクリートの劣化が早く進みます。ヒビ割れ箇所から塩分が入り込むと、鉄筋の腐食やサビが発生するため、爆裂が生じやすくなるのです。
コンクリート爆裂の補修方法
基礎コンクリートが爆裂すると、耐久性が落ちてしまうので、早めに補修を検討しましょう。コンクリート爆裂の補修は、以下の手順で進めます。
①爆裂箇所を調査する
鉄筋が露出しているところ以外にも、サビた赤い水が流れている箇所がないかを調べます
②爆裂箇所をはつる
爆裂している箇所のコンクリートをはつります。はつるとは、コンクリートを割ったり削ったりすることです。サビた鉄筋が完全に露出するまで、コンクリートをはつっていきます。
③鉄筋のサビを落とし防さび処理する
露出させた鉄筋のサビを落とします。少しでも残ってしまうとそこから再度サビが広がり爆裂してしまう恐れがあるため、サビは完全に落とします。
④樹脂モルタルやポリマーセメントモルタルで埋め戻し表面処理する
コンクリートをはつった部分に、仲介接着剤などを塗り、樹脂モルタルやポリマーセメントモルタルで埋め戻していきます。表面をきれいにし、必要に応じて塗装します。
まとめ
コンクリート爆裂は、外観が悪くなるだけではなく建物の寿命にも影響します。「このぐらいなら大丈夫」と放置せず、気づいたときに早めに対処しておきましょう。
辰技建では、「こんなこと頼んでいいかな?」と思うようなご相談にも応じています。どんなことでも、まずはお気軽にお問い合わせください!