浴室をバリアフリーにリフォームするときのポイント

家の中でも、浴室は事故が多い場所です。とくに65歳以上の高齢者の場合、入浴中の不慮の事故による溺死は年々増加傾向にあります。

家庭内に高齢者がいる、あるいはご自身が高齢になることを考えて、浴室をバリアフリーにリフォームしませんか?

今回は、浴室をバリアフリーにリフォームするときのポイントについてご紹介します。

浴室をバリアフリーにリフォームするときのポイント

浴室をバリアフリーにリフォームするときのポイントを、4つご紹介します。

①入り口の段差をなくす

高齢になると、わずか数センチの高低差でもつまずいて転倒しやすくなるため、段差をなくすことはリフォームの基本です。タイルでできた在来浴室の場合、脱衣所から浴室までには7〜10cm程度の段差がある家がほとんどです。浴室への入り口の段差は完全になくすか、2センチ以下にしましょう。

②すべりにくい床材を採用する

在来工法で作られた浴室で、床がタイルになっている場合には、濡れると滑りやすくなって危険です。リフォームの際には、滑りにくい床材に貼り替えましょう。近年はクッション性のある柔らかい床材も販売されているので、そのようなタイプを選ぶのがおすすめです。

③手すりを設置する

浴槽がある場合には、浴槽をまたいで出入りするときに転倒の危険が高まります。浴槽に移動するとき、つかみやすい位置に手すりをつけるとよいでしょう。またシャワーを座って浴びる場合にも、イスから立ち上がるときによろけて転倒する可能性があります。シャワーの付近にも、手すりをつけておくと安心です。

④浴槽の深さに注意する

リフォームでユニットバスをいれる場合には、浴槽の深さにも注意しましょう。ユニットバスの浴槽は60cmの深さのものが一般的ですが、高齢になるとまたぐのが難しくなります。浴槽は40cm程度のものを選び、またぐときにつかまれる手すりもあわせて設置するとよいでしょう。

浴室をバリアフリーにリフォームするときの注意点

リフォームするときには、浴室を利用するときの動きを実際にシミュレーションすることが大切です。高齢者の方が、あるいは自分が、脱衣室で衣類を脱ぎ、浴室のドアを開け、浴槽につかるまでどのような動きをするのか細かに確認することで、適切な場所に手すりなどを設置できます。

まとめ

浴室で転倒すると、床がタイルなどの場合には骨折する危険性があります。頭を打つなどした場合には、命に関わる可能性もあるため、浴室は優先的にバリアフリーへのリフォームを考えるべき場所です。

辰技建では、浴室のリフォームの相談にも応じています。ご家庭の事情を詳しくお聞きし、適切なリフォームを提案しますので、お気軽に相談してください。